SEDシステムについて

概要

SED(Safety Evacuation Designer)は、避難安全検証コンサルティング20年のノウハウを活かした避難安全検証自動計算システムです。CAD図面を下絵として取り込み、下絵に沿って必要な情報(属性)を入力すると、検証計算から申請書の出力まで一貫して行えるシステムです。面倒な室面積の算出、歩行経路の作成や、居室計算時の滞留評価、出火室毎の全ての煙伝搬経路に従った計算を入力した図形データとその属性から全て自動的に行い計算書が作成できます。

避難時間判定法による階避難安全検証法、複数階が避難階となる計画の全館避難安全検証法、区画避難安全検証法に対応しており、2,600件以上(2021年8月1日現在)の申請実績があります。

只今、特許出願中です。

契約に応じて2バージョンを用意

SED solo(意匠設計事務所向けバージョン)

意匠設計を進めながら利用し、避難安全検証の申請書も自身で作成する方向けのバージョン、SEDの基本機能の全ての利用ができます。

詳しくはこちら

SED partner(避難安全検証コンサルティング業務向けバージョン)

株式会社九門宏至建築事務所と共にパートナーシップ契約をした上で、共に避難安全検証コンサルティングを業務としたい組織向けのバージョン、SEDの全ての機能が利用できます。

詳しくはこちら

特徴

避難安全検証法の検証チェック、修正、申請書の作成、審査機関の対応は非常に面倒な作業です。SEDでは、これらの作業の全てを合理化し、短時間に作業が完了できる事と将来の変更チェックを素早く行える事を目標に開発され、以下の特徴があります。

01.データ入力は図面とその属性

避難安全検証法の計算でもっとも面倒な作業は、計算に必要な情報の抽出と整理です。SEDはCAD感覚で図面(室オブジェクト)を作図し、計算に必要な属性を入力すれば、入力図形と属性から計算に必要な全ての数値を自動的に抽出し計算を行います。
また、避難安全検証法の採用を考えている計画では、設計企画段階でSEDのCAD機能を利用して単線レベルの図面を作成すれば、同時に避難安全検証法のチェックを行う事ができ作業時間の短縮にもなります。

02.入力データの整合性の自動チェックとビジュアルチェック

大規模な建物になると、何百の室、何千の開口部の入力が必要になり、それらのデータの正確性が重要になってきます。SEDでは入力データの整合性チェックを自動的に行い入力ミスがあれば修正を促します。また、展開図表示機能を用いれば建具(開口部)を、意匠図を見る感覚でチェックできます。また、データ一覧として整理され閲覧・編集・Excel出力が可能です。
これらの機能を活用してデータのチェック、修正が簡単に行えます。

03.歩行経路の自動作図

図面データが計測可能データとして入力されていますので建具を配置すれば、居室内の歩行経路は第三者が検証可能な幾何学的な計算で扉の負担領域を算定、室内に家具が設置される事を想定して室構成壁面に対して垂直・平行な経路を作図します。階全体の歩行経路は、出火室の位置と室の用途と扉の配置場所による重み付けにより、階出口となる建具毎に避難する在室者の負担領域を計算、出火室毎に歩行経路を自動的に作図します。ユーザーが建築データ以外に何かを設定する必要はなく、経路作成は瞬時に行われます。ただし、ユーザーが考えた歩行経路が得られない場合に備えて、手動で経路を作図する事も可能です。

04.火災室毎の階及び全館煙降下時間の自動算定

各室が開口部を通じてどのように接続されているのかネットワークがデータベース化されていますので出火室毎に全ての煙伝搬経路を抽出し、経路毎の煙降下時間を瞬時に算出します。
階煙降下時間算定室は、告示で示される階出口に加え、任意の室を指定して計算する事も可能ですので、避難途上で煙に捲かれていないかの確認も容易にできます。

05.多様な法解釈に対応

避難安全検証の法解釈は、審査機関や地方によって多種多様です。SEDでは一般的な法解釈に従って自動計算を行うことはもちろん、既知の運用上の特殊な解釈についても設定可能です。
店舗等火災室に設置される風除室での階煙降下時間が出火室より極端に早く算定される現実ではあり得ない結果となってしまう場合、一定の条件の元で火災室と風除室を一体の室として計算を行う事が可能です。

06.ユーザー設定で自由な検証が可能

幾何学的な計算によらない居室歩行経路、重み付けによらない階歩行経路、階煙降下時間算定室・出火時に使用しない扉、全て手動で入力して計算する事も可能です。
そのため、審査機関との協議で一般的な解釈以外の計算方法が求められても対応可能です。

07.見やすい検証結果画面

居室計算での滞留評価、煙伝搬経路等、検証結果は数値と共にビジュアルで表現されます。
計算結果はユーザーがチェック可能な計算書と同じ形で表現されます。

08.シームレスな作業で転記ミスはありません

データの入力から検証チェック、修正、変更、計算書、検証図面の出力まで、全てSED上で作業を行えますので、転記ミスによる間違いを防げます。

09.複数の検証データを同一ファイルに保存し管理可能

建築設計の世界では変更が常に起こります。しかし、たくさんの変更データを管理するのはファイル名にルールを決めて保存する必要があり面倒な作業です。SEDでは1つのファイルに複数のデータを保存し履歴管理することが可能です。

10.入力図面がそのまま申請図面に

入力時に作成した図面データはそのまま申請図面として出力されます。出力はJPG・DXF・SFCに対応しています。出力図面はSED画面上での編集が可能です。

11.計算書の出力順序を制御して読みやすい計算書を出力

計算書は読みやすいように室や建具の出力順序の制御が可能です。室の出力順序はユーザーが任意に設定、建具の出力順序は英数文字昇順の出力となります。

12.物件毎に計算桁数、基本的な計算方法を設定可能

避難安全検証法の計算は、ルートや分数によるべき乗を用いるため、少数点以下の数値が多く、何桁で制御するかによって計算結果に大きな誤差として表れてきます。安全側の計算を行うべきですので、デフォルトでは、避難終了時間は切り上げ、煙降下時間は切り捨ての設定としていますが、ユーザーが自由に変更できるようにしています。

13.室データに在室者密度、積載可燃物の発熱量の設定根拠を埋め込み、申請書に自動出力

審査者にとって最も重要な情報は、計算の前提となる各室の検証上の設定です。SEDでは室オブジェクトにこれらの情報を埋め込み申請書に出力することが可能ですので、データ入力時にユーザーが考えた事を申請書作成時に思い出す必要はありません。これは物件担当者が途中で変更になったり、竣工後の変更チェックの際、過去の設定理由が瞬時に確認できるため情報管理を意識する必要がありません。(SED partner機能)

14.申請書を自動出力

確認申請に添付する申請書類を自動出力
SED上で安全性能の確認が完了し、図面との整合性の確認が終われば1クリックで申請書の自動出力が可能です(SED partner機能)。

使用環境

  • Microsoft® Windows® 10 / 8.1 / 7(64bit推奨)
    ※Microsoft® Windows® 10のタブレットモードには対応しておりません。
  • Intel® Pentium4以上 またはAMD Athlon 64 以上のプロセッサー
  • 4GB以上のRAM(8GB以上推奨)
  • 10GB以上の空き容量のあるSSDまたはハードディスク
  • 1,920×1,080 以上の画面解像度をサポートするディスプレイ(1,920x1,200以上推奨)