避難安全検証法に関わる内容/避難時間判定法(ルートB1)の計算特性階煙降下時間を長くしたい
最終更新日:2022.08.16
階煙降下時間を長くしようと、火災室や階煙降下時間算定室に排煙窓を設置するのですが、思うように長くなりません。効果的な方法があれば教えてください。
煙降下時間の算定は、次の式によって求めます。
この式の分子は蓄煙体積ですが、この数値を大きくするには建築計画そのものを見直さなくてはいけませんし、仮になんとか2倍にできたとしても煙降下時間は2倍にしかなりません。
そこで、分母を小さくする方法を検討します。Vs-Veの数値、すなわち煙発生量から排煙量を引いた結果が0.01以下になれば、分母は最小の0.01となり、煙降下時間も桁違いに長くできるはずです。煙発生量を小さく、排煙量を大きくするにはどうしたらよいか、一般的な例で考えましょう。
火災室での煙発生量は非常に大きく、事務室(100m2 CH2,700)では159.48m3/分、それに対し排煙量は非常に小さく13.59m3/分(仕様規定で定める排煙口)と算定されます。排煙量を増やすことで分母を小さくするには、よほど巨大な排煙口を設置しなくてはなりません。
そのため、火災室からの開口部を防火設備(1号)にし、階避難時間を算定する廊下への煙伝播を遅らせます。すると廊下での煙発生量は4m3/分(1.0×2.0の開口部)となり、Vs-Veはマイナスに、分母は0.01となり、煙降下時間を非常に長く算定することができます。
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