避難安全検証法に関わる内容/避難時間判定法(ルートB1)の計算特性ピロティーの排煙設備は効果がない?
最終更新日:2022.08.19
ホームセンターの計画で避難安全検証法(ルートB1)を検討しています。内部売場と同じ面積のピロティーを外売場とします。内部売場と外売場とは、床から天井までの大きな窓で間仕切られています。内部売場は無排煙で、外売場は外壁面が全面開放されるので自然排煙で計算しています。
内部売場で火災が発生した場合、外売場に煙が伝播しても排煙効果で煙降下時間は非常に長く算定されるのですが、外売場で出火した場合には排煙効果は無視され、たちまち内部売場に煙が伝播し、煙降下時間は非常に短くなってしまいます。どうしてですか?
煙伝播経路のHlimが関係しています。いずれの場合も、煙伝播経路のHlimは天井高さですから煙降下時間0分で伝播することになります。
内部売場で火災が発生した場合、煙降下時間0分で外売場に伝播しても、外売場の煙降下時間(床から1.8mまで煙が降下するまでの時間)は、外壁面開放部から排煙される分、煙降下時間は長くなります。
しかし、外売場で出火した場合、外売場の排煙は全く考慮されず、煙降下時間0分で内部売場に伝播することになり、さらに伝播先の内部売場には排煙設備が設置されていないため、煙降下時間が短く算定されてしまうのです。
【内部売場で火災が発生した場合】
【外売場で火災が発生した場合】
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