避難安全検証法に関わる内容/避難時間判定法(ルートB1)の計算特性階段の出口幅を広げても出口通過時間は変わらない?
最終更新日:2022.08.16
階の出口通過時間算定で、階段内に階の在室者が収容できず有効流動係数を計算で求める場合、階段の出口幅を広げても出口通過時間が変わりません。出口通過時間を短くする方法はありますか?
告示式(510号)を使って説明しましょう。
階の出口通過時間の算定式は、次のとおりです。
一方、階段内部に在室者が収容できない場合の有効流動係数の算定式は次のようになります。Bstは階段出口幅です。
出口通過時間の算定式の分母ΣNeff×Bstを計算する際、Neffの分母のBstと相殺されてしまうため、Bstが変化しても結果は変わりません。よって、いくら階段の出口幅だけを広げても出口通過時間は変わりません。
では、出口通過時間を短くするにはどうするか。Neff算定式の分子であるBneck(階段への出口幅、階段からの出口幅、階段有効幅員の最も狭い値)、ΣAst(階段の有効面積)の値を大きくすればよいのです。それには次のような方法が考えられます。
①階段の出口幅を広げる。(上下とも、また有効幅員も広げる必要があります)
②階段を大きくする。
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