避難安全検証法に関わる内容/告示解釈・考え方中高層建物では下階になるほど階段幅を広げる必要がある?
最終更新日:2022.08.11
中高層の建物で各階に階避難安全検証法の採用を検討しています。告示には特に記載がありませんが、上階からの避難者の影響を考慮しなくてよいのですか?例えば2階は上階からの避難者の合流を考えて階段幅を広げたりする必要はないですか?
告示では、階毎に避難安全検証法が利用できるよう、階毎に完結した検証方法になっています。避難階以外の避難完了時間は、階段に入るまでの時間です。この時重要なのは、階の在室者が階段にスムーズに入れるか否かです。階段の出口通過時間は階段内の滞留で評価しますが、1階下までの階段の有効面積を根拠に行い、他階との合流は考慮されません。
しかし、実際の建物での避難行動はそんなに単純ではないはずです。特に大規模な建物では、ご指摘のように階段幅を広げたり、階毎の専用階段を設置する、階段内にスムーズに避難できない場合を想定して階段手前に第1次安全区画を設置する等、万全の対策を講じる必要があると考えます。
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